2009年8月26日水曜日

ノンフィクション『パーフェクトストーム』に登場するトミザワ氏と「サトリ号」とは?

今日読んだ本:

ハリケーンの描写がすごい。日本人も登場する(トミザワ)。また「サトリ号」という抹香臭い名前のヨットも登場。日本のマグロ漁船も。それぞれ書き方にちょっと不自然な点がある(おいらはその当たりわりかし鼻が利く)。変だなと思って調べてみたら、こんな「事実」が分かった。

そのトミザワさんのホームページ。富沢さんはカンカンである:
パーフェクトストーム セバスチャンユンガー PERFECT STORM SEBASTIAN JUNGER ヨット 遭難 SOS コーストガード ドキュメンタリー MAKOTO TOMIZAWA: "PERFECT STORM SEBASTIAN JUNGER

パーフェクトストーム

原作者セバスチャンユンガーの欺瞞を暴く!!"

トミザワさんは実在したのだ。おまけに同時期に遭難したという「サトリ号」についても富沢さんのヨットをベースに捏造したお話しだという。

訳者後書きに遭難した日本のマグロ漁船の船長さんとのインタビューも載っているが、それもかなり書かれた状況とは違っていたようだ。

(勇敢でエライのは女ばかりというのも気になるし……)

いろいろおかしなところはあるが、当時(1990年)の米国社会というのは、こういう本を必要としていたんだろうね。いろんな意味で面白い。

1 件のコメント:

Unknown さんのコメント...

この本が出版されたのは1991年。日本経済が全盛期を迎えアメリカを脅かしていた時代。そういう事情でニッポン人には書き方がつい厳しくなったのだろうね。今や日本は「人畜無害」。農村既得権集団が日本産業からカネを搾り取って、すっかり日本を「無力化」するのに成功してしまったから。表彰ものだね。